3.オカピ
Science Name : Okapia jhonstoni
English Name : Okapi |
オカピは、偶蹄目キリン科の哺乳動物です。生息地はアフリカ東コンゴの熱帯雨林。
褐色の美しい毛並みと、両足にあるシマ模様が特徴的な動物です。
キリンの仲間らしく首が長いのですが、キリンのように極端な長さではありません。
キリン同様、オスは頭に角が生えています。 1900年、イギリスの探検家ハリー・ジョンストン卿がオカピの毛皮を学会で発表したのが、 その存在が公にされた最初の機会でした。最初は両足のシマ模様から、シマウマの仲間と考えられたようですが、 のちに、キリンの祖先であるパレオトラグスという動物と骨格がよく似ていることから、 キリンの仲間であることが判明しました。 このオカピ、見た目の珍しさから早速人気者となり、世界中の動物園で飼育・繁殖され、可愛がられてきたのですが、 どういうわけか日本の動物園にはやって来ず、長い間「幻の動物」となっていました。 どうしてもオカピが見たいという人は海外の動物園に行くよりほかになかったのです。 そんなはがゆい状況を一変させる事態がジョンストン卿がオカピを発見してから 100年近く経った1999年4月に起こりました。 横浜緑の森公園内に開園した動物園 ズーラシアの登場です。 ズーラシアの特徴は全面開園すると53ヘクタールを超えるという日本最大級の広さとともに、 インドライオン、キンシコウ、そしてオカピと数々の珍しい動物を展示している点にあります。 その中でもオカピは開園以来のシンボル的存在としてWebサイトやポスターなどに登場、 マスコミにも取り挙げられるなど一躍人気者となりました。 現在の日本に住んでいる皆さんはオカピを近くで見られる幸運な人なのです。 |