公開当時はあまり話題にならなかったが、今見てみると秀逸の出来。金のために捨てた恋人が自殺を図る。結婚式場から抜け出して恋人を病院から連れ出すが、彼女は廃人になっていた。行く当てもなく、日本中を徘徊する二人。これにヤクザの４０年越しの恋の話と、アイドルと追っ掛けの恋が語られる。色彩や風景は完全に外国の観客を意識した作り。しかし底辺に流れるものは、北野ワールドそのもの。☆☆☆☆

映画の概要前作との関連はなく独立した映画としてみた方がよい。「富江」が不死であることを「バンパイヤ」として規定。富江は登美恵の父と１５年前に恋愛関係にあった。彼は富江が死んだものと思いあきらめたが、当然死んでいなかった。別の女性と結婚し子供に「登美恵」と名付けるなど未練がある父。そこに以前と全く変わらない「富江」が現れる・・・以前のシリーズより話がまとまっているなと感じた。☆☆☆